大腸のはじまりは盲腸です。部分が上行結腸、次いで部位を横行結腸、足つまり下に向かう部分が下行結腸、S字状に曲がっている部分がS状結腸、約真っすぐな部分が直腸で、最後の肛門括約筋のあるところが肛門管です。
間に切除された1,409例の大腸がんの発生部位と頻度は、直腸534例(37.9%)、S状結腸483例(34.3%)、上行結腸146例(10.4%)、横行結腸99例(7.0%)、盲腸83例(5.9%)次いで下行結腸64例(4.5%)となっています。
腹痛、下痢と便秘の繰り返しなど排便に関する症状が多く、S状結腸や直腸に発生したがんにおきやすい症状です。中でも血便の頻度が高く、これはがんの中心が潰瘍となり出血がおきるためです。肛門から離れた盲腸がんや上行結腸がんでは血便を自覚することは少なく、貧血症状があらわれてはじめて気がつくこともあります。
ときには、嘔吐などのがんによる腸閉塞症状で発見されたり、肺や肝臓の腫瘤(しゅりゅう)として大腸がんの転移が発見されることもあります。
大腸がんは、早期であればほぼ100%近く完治しますが、自覚症状はありません。
大腸がんのスクリーニング(検診)の代表的なものは、職域で普及してきた大便の免疫学的潜血反応で、食事制限なく検査です。陰性でも「大腸がんはない」ともいえません。集団の中から、大腸がんの精密検査が人を拾いあげる負担の少ない最も検査法です。大腸がん(結腸・直腸・肛門がん)の罹患(りかん)率は、50歳代付近から増加し始め、高齢に高くなります。
大腸がんの罹患率、死亡率はともに男性のほうが女性の約2倍と高く、結腸がんより直腸がんにおいて男女差が大きい傾向があります。
大腸がんの罹患率の年次推移は、1990年代前半まではその後は横ばい傾向です。
大腸がんの増加には、結腸がんの増加が影響しています。
罹患率の国際比較では、結腸がんはハワイの日系移民が日本人より高く、欧米白人と同程度であることが知られていましたが、最近では、結腸がん・直腸がんともに、日本人はアメリカの日系移民および欧米白人とほぼ同じになっています。
家族性大腸腺腫症と遺伝性非ポリポーシス性大腸がん家系は、確立した大腸がんのリスク要因とされています。過体重と肥満で結腸がんリスクが高くなることが確実とされています。大腸がんリスクとされています。
判定では、直腸がんについては、可能性が一方、結腸がんについては不十分と判定されています。ニトロサミンなどが、大腸がんのリスク要因である根拠が、限定的または不十分とされています。
大腸がんの予防要因としては、運動の結腸がん予防効果が確実とされています。
腹膜などに切除困難な転移がおこります。
腹膜が転移しやすい臓器であり、また、切除した部位に局所再発がおこることもあります。大腸がんは他のがんとは異なり、早い時期に再発が見つかれば、再発巣の切除により完治も期待できます。
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